第9回実習(2021/05/29、13:30~)の内容についてまとめます。
本記事や他の農業研修に関する一連の記事では、実習のだいたいの内容や聞き逃した説明などを確認することができるかと思います。また、それに関連した情報や考え方などについても書きたいと考えております。もしも、間違い等あればご指摘をお願いいたします。
目次
追肥(キュウリ)
これまで、マルチに穴を開けてから追肥していましたが、今回は、マルチをめくって追肥します。マルチをめくると、真っ白い根を何本か確認できるかと思います。
ところで、この畝(下の画像)の場合、手前3株は新たに植え直したため、他の畝より2週間ほど遅れています。多分、根はマルチ両端に到達していないと思われます。
キュウリ追肥
肥料:果菜配合(5-6-7)90g/畝
追肥位置:マルチ片側のみ施肥
※マルチ両側まで根が来ている
※根を痛めないよう注意
※もう片方は次回追肥(2W後?)
誘引、芽かき(キュウリ)
下側の葉が込んできた(密集してきた)ため、本葉4枚目まで外す事になりました。本葉5枚目までは芽かきしてあるため、その辺りまでの本葉は仕事をしていないと思われます。ある程度株が成長しているのであれば、外しても良いかと思います。
キュウリ、不要な本葉を外す(欠く)
対象:下から1~4番目までの本葉
※現状、5番の本葉は残しておく
目的:風通し良くする。地面との隙間を確保
今後も、弱ってきた本葉(黄色くなってくる)は外すことになるかと思います。ちなみに私は、割と直ぐに外してしまいます。
上の画像の葉は、下の記事で調子が悪かったキュウリ4の本葉です。計2回の防除のお陰でしょうか、この程度の痛み具合で止まってくれて良かったと思っています。なお、本日は3回目の防除を行います。
上の画像は芽かきしたキュウリになります。キュウリ左側半分が、茶色くなっていることが分かるかと思います。このような状態では、良いキュウリにならないため、早めに外しておきます。これによって株の成長に栄養が回るかと思います。
生育初期のキュウリは、曲がる事も多いかと思います。このキュウリは、第1果でもあるので早めに収穫し、株に栄養が回るようにした方が良いかと思います。株が成長してくると売り物になるくらい綺麗なもの(真っ直ぐなもの)が出来てくるかと思います。
本支柱立て(ナス)※3本仕立て
ナスの場合、例年、主枝とする3本を決め、それぞれの伸びる(伸びやすい)方向を考えて支柱を立てます(「ナス基準」)。これに対し、今年度は三角形に支柱を立てておき、その支柱それぞれに主枝を誘引する方法で行います(支柱基準)。
ナス本支柱立て(3本仕立て)
本支柱①:イボ竹(1500)3本/株
本支柱②:イボ竹(1800)3本/株
※①と②を交互に立てる
※イボ竹の位置は上から見ると「△▽△▽」(頂点がイボ竹の位置)のようにする
三角形の頂点に支柱を刺し、V字(変形X字)にクロスさせます。見た目すっきりした感じになったでしょうか。
比較のため下に2019年の画像を載せます。
上は2019年の画像です。支柱が通路側に飛び出しているのが分かるかと思います。支柱基準が良いか、ナス基準が良いか、これから良く見ていきたいと思います。
本支柱立て(トウガラシ、ピーマン)※雪吊り風
トウガラシ、ピーマンにも本支柱を立てました。根を傷めないようにするため、仮支柱の横、株の逆側に刺します。
トウガラシ&ピーマンの誘引方法は他の果菜のと異なります。こちらは、ヒモ(4本)で兼六園の「雪吊り」のようにするかと思います。
病害虫防除
防除の中身は下記になります。
病害虫防除①
対象野菜名:ミディトマト、ピーマン、ナス、キュウリ
対象病害虫:
アブラムシ類、タバコガ、オンシツコナジラミ
うどんこ病、灰色かび病
病害虫防除②
対象野菜名:ミニトマト
対象病害虫:
アブラムシ類、オンシツコナジラミ
うどんこ病、灰色かび病
病害虫防除③
対象野菜名:トウガラシ
対象病害虫:
アブラムシ類、タバコガ
灰色かび病
緊急事態宣言の影響で、研修は「午前の部」と「午後の部」に別れました。私は先週から午後の部で出席しています。そろそろ暑くなってきましたので、空調服の準備をしておきたいと思います。特に午後の部は暑いです。ちなみに地温は29.6℃でした。
今回は以上になります。
少しでも野菜作りの参考になれば嬉しいです。