【農業研修】畝立て、マルチング、野菜定植。そして今回も「あんどん仕立て」です

野菜作り

 農業研修3週間分、畝立て&定植作業のみですがまとめます。

目次

[4/9]苦土石灰(土壌改良材)をまき、畝立て、そしてマルチング

 土壌改良材(土改材)をまき、土を撹拌します。その後、畝立てしマルチング(マルチ張り)ます。予定では今週と来週の2回に分けて実施するところですが、来週雨予報だったため2週分一挙に実施です。

土改材&撹拌後

 土改材をまき、備中くわで土を混ぜます。
 土改材は通常1平方メートル当り100[g]ですが、土壌診断の結果、pHが6.5~6.8とそれほど酸性に偏っていなかったため、今回は50[g/m2]と通常の半分の量となりました。

ロープ(青)を張り、畝を立てる側へ土を起こます

 畝立てはクワで行います。つまり手作業となります。土を畝側(画像右側から中央の方向)へ起こしていくのですが、真っ直ぐにミゾを掘るように土を上げていきます。
 真っ直ぐミゾを掘るための目印はロープ(ここでは青色のヒモ。画像中央右側)です。ロープはほ場長手方向の両端に刺してあるイボタケに結んであります。
 ミゾを真っ直ぐにしておけば、だいたい真っ直ぐな畝を立てることができます。
 真っ直ぐな畝を立てると、マルチも真っ直ぐに張れ、また張る作業自体も比較的楽にできるようになります。

マルチング直前の畝。整形してあります。

 マルチング前に畝を整えます。整えるとは、畝の側面をクワで押し固めたり、天井部分をレーキの背(爪の反対側)で水平にする作業を言います。
 整えると畝の断面は台形になります。天井部分の寸法は75~80[cm]、斜面寸法は20[cm]くらいを狙います。
 この時、小石も取り除きます。小石は手で取ることはせず、レーキの爪を「ほうき」のように使い、き集めミゾ側に落とします。ミゾに貯まった小石はバケツ等で集め、取り除きます(小石は小石捨て場へ)。小石の除去はどこまで真面目に行うか? ⇒ 軽くで良いかと思います(理由:どれだけ取っても小石は後から後から湧き出てきます)。

マルチング後の畝

 畝を真っ直ぐに立てるとマルチも張りやすいです。
 マルチは120[cm]幅のものを使用します。

[4/16,23]マルチ穴空け、定植、あんどん仕立て

 先週(上記記事)マルチを張りました。この週はトマトとキュウリ、そして次週はナスとトウガラシ&ピーマンの定植を行います。

マルチに穴空け

 1畝に4カ所穴を開け、水を入れます。株間は50[cm]です。

薬剤投入

 植え穴に薬剤を入れ、土と混ぜます。定植初期の害虫(特にアブラムシ)対策になります。

 薬剤使用に関して色々と思うところ(好き嫌いなど)はあるかと思います。

 定植作業をやり直す手間をどのように考えるかによって薬剤を使用するかどうか決めるのが良いかと思います。折角定植しても虫に芽を食べられ再度定植作業をやり直すのは正直しんどい体験です。
 もちろん、用法用量を守り、登録のある野菜のみに使用する必要があります。

 研修では使い方を学び、実際に自分の菜園で使う/使わないかは自身で決めるのが良いかと思います。

 「薬剤の使い方を知っているが使わない」と「薬剤の使い方を知らないから使わない(使えない)」であれば、私は前者を選びます。

定植

 苗をポットごと水につけ、定植します。定植適期の苗の判断方法は下記のようになります。

定植適期の苗
 ・キュウリ
  本葉3枚程度
 ・ミニトマト
  本葉7~8枚、第一花房が分かる
 ※良い苗:節間が狭い 


 ミニトマトは花房を通路側&日光の良く当たる向きに揃えます。
 トマトは第一花房と同じ側(位置)に花房ができるため、収穫し易い通路側へ向けるのが良いそうです。

定植後に水やり

 定植後、水やりします。あんどんを設置する前に行います。

あんどん仕立て

 あんどんを設置します。
 私はイボタケを4本刺してからシート(写真:ピンクの肥料袋)を通します(イボタケで作る四角はシートが通せるほどの大きさです)。
 シートは下側が開くように切り込みが4カ所入れてあります(シートが風で飛ばされないように土を乗せるため)。
 シートはイボタケに通してから、2本のイボタケを少し土から抜き(この時、左右の手に1本ずつイボタケを持ちます)、口の開き具合を調整します。
 出口側(上側)のイボタケが広がるように、やや斜めにイボタケを刺し直すのが良いかと思います。

ミニトマト(手前)とキュウリ(奥)にあんどん

 風が強い日でいしたが無事あんどん仕立て完了。
 手前と奥の畝への定植は次週(下の画像)。

ナス、ミニトマト、キュウリ、トウガラシ&ピーマン

 2週目はナスとトウガラシ&ピーマンを定植。

[4/30] 定植2週間後の野菜の「あんどん」を外します

 ミニトマトとキュウリ、定植から2週間経ちましたのであんどんを外します。

土をどかし、シートに着いた土を落としながらあんどんを外します

 シートを揺すりながら少しずつ上にずらし引き抜きます。

シートを外した直後のミニトマト。イボタケは4本残

 根がうまく活着しているようです。

イボタケ1本残す。画像はイボタケを刺し直す前です。

 イボタケ4本のうち、1本を仮支柱とします。残りの支柱は取り除きます。
 外したシートとイボタケは洗います。

ミニトマトの脇芽。挿し木(挿し穂)にすれば発根します。

 仮支柱はマルチの植え穴外縁に刺します。茎に近過ぎると根を傷めるため、茎からある程度離す必要があります。
 根の位置の基本的考え方は下記になります。

根の位置 ≒ 葉の先端

 誘引作業前に脇芽を取ります。
 取った脇芽は挿し穂(挿し木)にすれば高確率で発根しますが、その場合自根となります。

仮支柱に茎を留めます(初めて使いました)

 例年であれば麻ひもで茎と仮支柱を結びますが今回は「楽らくテープナー」を使ってみました。

私は麻ひもがいい

 仮支柱とテープナーの相性が悪いのか、ただ単に慣れていないだけなのか、やりにくい作業でした。
 なので、例年通り、最終的に麻ひもを使いました。

仮支柱は植え穴外縁に

 仮支柱への固定完了。
 しかし、マルチが土で汚い。

ジョウロで土を流す

 マルチの土を水で流しました。
 このとき、ミニトマトにはなるべく水を与えないようにしました。

4/30現在

 ミニトマト、キュウリはあんどん解除。その他のあんどんはそのままです(次週かな)。

以上、3週分をまとめました。
少しでも野菜作りの参考になれば嬉しいです。

タイトルとURLをコピーしました