【農業研修】野菜を植える前にする作業(3)畝立て&マルチング

野菜作り

この辺りが私的には一番きつい作業ですが、もうひと頑張りです。
無理して腰を痛めないよう注意しましょう。

畝立て目印(イボ竹)の配置寸法

イボ竹の配置は次の通りになります。縦200cm、横170cmです。
このエリアが1野菜分の区画で余白(畝以外の部分→通路とか)も含まれています。

区画の寸法


採寸用ヒモを取り除くと以下のようになります。
青の点線は実際は見えません。

目印のヒモを取ってイボ竹だけになった状態


ここに畝を立てたイメージは下図のようになります。
畝以外は通路になります。縦方向は200cm近くあっても大丈夫です。

畝立てイメージ


ここに下のような畝を立てます。
上の図で言うと下側から上方向(水平)に見たイメージ(側面視)になります。

側面視(寸法mm)

マルチの幅は120cmのものを使用します。

うね天板幅は約80cmです。この場合、畝高さはだいたい20cmくらいで良いかと思います。

元肥施用 → 耕耘 → 畝立て → マルチング

元肥施用(もとごえせよう)し土と良く交ぜます(耕耘)。

・元肥:果菜配合(5 – 6 – 7)※施肥量:各ほ場に合わせ計算
・全面施肥
・耕耘:備中くわ(土固ければスコップもあり)
・道具(畝立て):くわ
・道具(整形):くわ、レーキ
・マルチング:黒。幅120cm。
※マルチング1週間後に定植


備中くわで耕耘します。
野菜作りでこの辺り作業が一番きついと私は思います。

元肥施肥 → 耕耘

次に、くわを使って土を台形に盛り上げます。

土を盛り上げるような、また同時に溝を掘るような作業になります。
台形の天板はレーキの爪や背の部分を使って水平になるよう整えて下さい。

注意点としては
マルチングシートの幅を考慮して整形して下さい。

畝幅が広すぎたり、畝高さが高すぎたりするとシートの幅が足らなくなります。

シート幅が足らないと、シートの裾を押さえるための土が乗りにくくなります。

また、土が乗ったとしても、雨で流れやすくなります。

畝立て完了したら不要なイボ竹は抜きます。

このとき、
勢い余ってまだ畝立てしていない場所のイボ竹も抜かないようご注意下さい。

畝立て

マルチングシートは印刷(印字。メーカ名、ブランド名など)面を表面にして下さい。

印刷(印字)はシート中央に一列にされているかと思いますので
これが畝の中心になるように張って下さい。

2名作業、シート両側に分かれ、裾を足で踏みながらくわで土を乗せて行きます。
こうするとシートがピンと張り綺麗に仕上がります。
綺麗に仕上がると害虫達には水面に見えるため寄りつきにくくなるのではと勝手に考えております。

マルチング後(印字が表側で畝中心線にくるようにする)

耕耘、畝立て作業、私は何年やっても慣れず、とてもしんどい思いをします。
帰宅すると疲労のためか昼寝に突入してしまいます。

ここまでが定植前作業になります。

ここまで来ると殺風景なほ場もなんとなく畑らしい形になってきます。
この状態で1週間ほど放置し、次はいよいよ定植となります。

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